熱性けいれんで救急車を呼んだ話

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先日、2歳5か月の長女が熱性けいれんをおこしました。

泡を吹きながらピクピクとけいれんを起こす我が子を見て血の気が引き、本当に怖かったです。

数日前に熱性けいれんについての情報をたまたま見ていたため、焦りながらも頭は割と冷静で対応をすることができました。

今回の経験が誰かの役に立てばとその時のことをまとめました。

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熱性けいれんとは

乳幼児期に発症するタイプのけいれんの1つです。通常、生後6か月から5歳くらいまでのお子さんに見られるけいれんであり、発熱に伴って起こるものです。

日本では10人に1人ほどの方が経験するといわれているありふれたもので、成長発達に問題がないお子さんでもしばしば見られるものです。1回の経験のみの場合もあれば、発熱のたびに起こることもあります。

通常、年齢を重ねるにつれて、熱性けいれんを起こすことは少なくなっていきますが、5歳を過ぎても発熱時にけいれんが見られることもあります。一方、発熱がなくてもけいれんが起こるようなことがある場合は、てんかんなど別の原因があると想定されます。 

熱性けいれんの基本情報/メディカルノート
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家族歴

家族に熱性けいれんを起こしたことがある人がいると、熱性けいれんを発症する確率が上がるそうですが、旦那も私もそれぞれの家族も熱性けいれんを起こしたことはなく、長女が初めてでした。(パートナーや自分の家族歴も知っていた方が良いと思います。)

経緯~熱性けいれんと診断されるまで~

7月12日 水曜日(けいれん前日)

16:00 保育園で『咳が少し出ていたのと、帽子をかぶりたかった(家に忘れた)と泣いて、少しだけ咳上げしました。熱はなくその後は機嫌はよく過ごしています。』と言われる。帰宅後も咳が出ていたがとても元気で長男、長女、私で家の中で全力で遊ぶ。

⇒咳上げは初めてで体調を崩す前兆…?(しかしイヤイヤ期でよく泣き、えずいているため為予測不可)

18:00 夕飯、風呂。今まで大好きだったシュウマイを食べずふりかけごはんとスープだけ食べる。

⇒食欲が無い…?(しかし長男もシュウマイを拒否。(え?今回のシュウマイ美味しくなかった…?)偏食兄妹なためごはん以外拒否することも多く食欲が有る無いの判断は不可)

21:00 寝る前になって、少し体が暖かいかな?と思いつつもそのまま就寝。

7月13日 木曜日(けいれん当日)

0:00 長女がむくっと上半身を起こし、私も目覚める。「どうした?」と声をかけるが返事はなく、天井や壁を見て「怖い!!イヤー!!」と叫びだしたため、「大丈夫だよ」と体を寄せるとものすごく体が熱く、熱せん妄だと確信。

⇒いつもの寝言か?とも思ったが、目はしっかり開いてあたりを見まわしていて、何かを見て恐怖する姿にただならぬ雰囲気を感じる。

抱き寄せてなだめるとパニックが落ち着き「喉乾いた」と訴えたため、水分補給してから検温すると39.3℃だったため、以前処方されていた座薬を入れて就寝。

7:00 39.4℃で変わらず高熱。元気も食欲もなく朝一でかかりつけの小児科へ行くが、コロナウイルス・インフルエンザは陰性で、ヘルパンギーナ(喉の発疹)RSウイルス(胸のゼーゼー)などの症状はなく、熱の原因はわからず咳・鼻水の薬をもらう。

12:00 昼食はいつもの3割程度しか食べず寝る。私も昨日の熱せん妄から心配で細切れ睡眠&末っ子の授乳で寝不足なため一緒にリビング隣の和室で昼寝。

15:00 実母仕事から帰宅(同居)。末っ子に授乳しようとリビングのソファーに座ると長女も起きてきて私の隣で寝転がる。

15:30頃 授乳が終わり、私の膝の上に長女の頭を乗せ寝転び、私と長男はTVを見てくつろいでいた。(長女の足元に長男が座っており、「にいにどいてー」と言っていたため、起きてはいたが眠そう(しんどそう)で目を閉じていた)

そのすぐ後、突然長女が長男を蹴りだしたと思ったら体が激しくガクガク震え始めたため、ソファーから降ろし床に寝転ばせ顔を横に向け動画を撮り始める。

寝かせたら体はピクピク動く程度で、声掛けに反応はなく、目はどこか一点を見つめる。次第に呼吸が浅く息が漏れるような音をさせながらけいれんの動きが大きくなり始めビクンビクンと腕を動かしながら泡を吹く。唇の色が真っ青になっていく。

怖くなって救急車を呼び、電話口で状態を伝える。(住所、名前、性別、年齢、今の状態を伝え、顔を横に向け衣服を緩める、喚起する(コロナ対策)を行うよう言われる。持ち物は母子手帳と保険証、医療受給者証、お薬手帳)

電話している間にけいれんが落ち着き、呼吸も安定して唇の色も戻る。声掛けには反応せず、眠る。(抑制状態:けいれん後、脳が疲れて寝てしまう)

15:50頃 救急車が到着し、近くの病院へ運ばれる最中、隊員の人に夜中に熱せん妄があったことなどを伝える。時々目を開ける長女に、私や隊員の方が声を掛けるが目は合わない。

病院に到着し、当直の先生に状態を動画を見せながら説明し、一緒に意識の確認をしてから処置(採血など)をするために待合で待機。(この間長女は眠り続けていたので意識の確認はできず。)

⦅待ち時間は熱性けいれんについて検索魔になりひたすら調べる。⦆

処置を終えた長女のもとへ行くと、点滴につながれながら大号泣し「かか~!!だっこする~!!」といつものように叫び、意識がはっきりしている長女を見て安心する。

17:30頃 小児科の先生がみえて、また一から動画を見せながら説明する。診察をして血液検査の結果や今の状態をみて“単純型の熱性けいれん”と診断される。RSもヘルパンギーナの症状もなくコロナも陰性、熱の原因はわからないが何かのウイルスだとは思うと言われる。

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ここまでが熱性けいれんと診断されるまでの流れです。

泡を吹いて青ざめていく娘を見て死んでしまうのではないかと言う恐怖は今も忘れません。

けいれん後、抑制状態と言って疲れて寝てしまうことが多いようなのですが、私はそれを知らず、呼びかけても反応がない娘を見て、このまま意識が戻らないのでは…と本当に心配しました。

でも救急車がすぐ来てくれたことで本当に安心しました。

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予後~帰宅から翌日(金曜日)の再診結果~

熱性けいれんと診断された後、「今回の熱の続きでまたけいれんになれば入院して詳しい検査をしますが、今は様子見で大丈夫です。心配なら入院してもいいですよ」と言われとても迷いましたが、末っ子の授乳があるため帰宅を選択しました。翌朝再診するようにとそのまま予約をとりました。

日中にかかりつけ医から処方された薬の一つに、熱性けいれんが起こった時に飲ませるのはあまりよくないと言われている薬(アレロック)が含まれていたので、それを除いた薬を処方していただいて帰宅。

その後も熱は下がらず、40.3℃だったのですぐに座薬を入れて、またけいれんが起こらないかと心配しながら夜を過ごしました。翌朝はまだ熱が38℃前後ありましたが、食欲と元気があり、機嫌もよくて回復傾向にありました。

再診し、「症状(喉の腫れや胸の音)は無く、問題はないです。ただ、このまま熱が下がらなければまた連休明けの火曜日また受診してくだい。」と言われましたが、その日の夜には熱が36.8℃と平熱になり、いつもの変わらない元気な娘になりました。

その後、土曜日からは機嫌がすこぶる悪く、『まさかの突発性発疹!?(1歳の時に経験済み)』と思いましたが、発疹は現れず熱の原因は謎のままに終わりました。

数日後、生後2か月の末っ子くんがRSウイルスで入院することに…熱性けいれんの原因はRSウイルスだったと思われます。

小児科の先生に言われたこと

●初めてのけいれんは怖いよね、救急車呼んで正解だよ。この熱が続いて、夜間に二回目のけいれんあればまた救急車呼んでいいからね。

●今回の熱で二回けいれんがあれば、入院して熱が下がるまでは様子を見ましょう。(二回目は無く解熱したため、入院は免れました)

●発熱後24時間以内でけいれんを起こしやすいので注意してね。

●動画ありがとう。とっても助かりました。でも無理して撮らなくても大丈夫だからね。発作の時間、目の向き、手足の動き、けいれん部分は左右対称か、顔色はどうか、を気にしてくれればいいからね。(項目ありすぎてもはや録画した方がいいやつ…)体を横に向けて、周りに危ない物がないかを確認してあげれたら大丈夫です。

●座薬は積極的に使って熱を下げていきましょう。(6時間~8時間空けて)

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先生に救急車を呼んだことを肯定的に言っていただいたことでとっても安心しました。(救急車呼ぶのってハードル高いですよね…今回は無我夢中でしたが(汗))

二回目があると繰り返す確率が上がるようなので、一度きりの熱性けいれんであるように願うばかりです…

※病院によっては熱性けいれんで救急車を呼ぶと怒られてしまうなんてことも聞きます。熱性けいれん自体は決して怖いものでなく、脳に影響を残すことはないと言われているからでしょう。ですが、初めての場合はその子どもの姿に動揺してしまうため、救急車を呼ぶことは悪くはないと今回の先生には言っていただけました。

我が子の熱性けいれんを起こす前兆 まとめ

  • 咳、鼻水の症状があり、咳き上げた。(しかし機嫌はよく元気もあった)
  • 熱っぽいかな?から明らかな発熱39℃越えまで3時間の急な高熱。
  • 熱せん妄があった。
  • けいれんを起こす直前は目を閉じしんどそうにして横になっていた。

あくまでも今回我が家に起きた長女の熱性けいれんの様子です。

どんな状況でけいれんが起こるのかは予想できないので怖いですよね。

たまたま、今回は実母がいたから動画で撮りながら救急車を呼べましたが、一人だったらどうだっただろうか、ほかの兄弟はどうしたら…

と、心配事はたくさんありますが、とりあえず今は元気で過ごしいつも通りの娘でいることが本当に嬉しく思います。

我が子がけいれんになる数日前、インスタで熱性けいれんを起こしている実際のお子さんの様子を見ていて『熱性けいれん怖いね~』なんて他人事のように旦那と話していて、まさかうちの子が…と驚きました。

でもこの時、熱性けいれんの情報を頭の片隅にあったため、少し冷静になれた部分がありました。

今回の我が家の経験を発信し、読んでくださった方の熱性けいれんに対する心構えになれればいいなと思います。

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この記事を書いた人

すずのアバター すず 30歳。三児の母。

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